今週からいよいよフランス代表が登場するオータムネーションズカップですが、新キャプテンにご存じトゥールーズの大スター、デュポンが選出されました。
今や、北半球ナンバーワンといわれるスクラムハーフ。キックやパスだけでなく、思いきったランプレーも得意。フランスがお家芸とする、発想力と判断力が問われるスタイルで相手を翻弄します。
4歳のころから地元チームでラグビーを始め、ジュニア選手権での大活躍が認められて、2014年にカストルでトップ14の選手となり、さらに2017年にチャンピオン・トゥールーズと大型契約を結びました。以降、フランス国内だけでなく、六か国対抗、欧州選手権等々で数々の最優秀選手という栄誉に浴してきましたが、まだ弱冠24歳です。
トゥールーズ程近くのカステルノー=マアノアックという小さな村の生まれ。実家は代々農業を営んできた名家で、彼自身、農繁期には収穫のお手伝いをしているシーンがよく報じられます。
大きな農地の中には、いくつかのシャンプルがあったのですが、家族で今改装中。ゆくゆくはそこをベースにスポーツ施設を作り、長期滞在や合宿も可能なスペースに発展させたいとの夢を実現させるようです。
事実シーズン中もトゥールーズにあるスポーツ科学やビジネスの講座に通って研鑽を積んでおり、将来のプランにも余念がないようです。
とにかくラグビーが好きで、過去の名選手、名勝負に詳しい「オタク」。ラグビー以外にもテニス、サッカー、ハンドボールも大好きでよく観戦しているようです。ただ、趣味がバンジージャンプというのは、ちょっとファンとしては控えてほしくなりますが。
オールブラックスとの大一番もある今回のオータムネーションズカップは、二年後のフランス悲願のラグビーワールドカップ優勝に向けて大事なスタートとなります。デュポン「キャプテン」の八面六臂の大活躍に否が応でも期待が高まりますね。
執筆者 ムッシュF

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