シックスネーションズ第二週は、フランスにとって早くも正念場。現在北半球最高位3位のアイルランド戦。秋にニュージーランドを破って上昇気流に乗っている同士の対決でした。
デュポン・ヌタマックのコンビネーションで早々にトライを挙げ、フランス・フォワード陣の圧力に反則を重ねるアイルランドからジャミネがペナルティを重ねて、一時は「22-7」となりました。後半、修正してきたアイルランドに二トライを喫しあっという間に「22-21」と迫られましたが、結局は、アイルランドの「らしからぬ」判断ミスとエラーに助けられ、「30-24」と逃げ切った格好です。
この試合はフォワードの活躍が目立ちました。第三列のアルドリットやクロス、ジュロンシュがタックルに、オフロードに、突進にと大活躍。またスクラムでも老練なアイルランドの容赦ない仕掛けに第一捏がよく対応し、互角に組んでいました。前回三トライを挙げたヴィリエールはディフェンスで貢献しましたが、後半怪我をしたようで、今後が気になります。
この日のパリは快晴。夕闇迫るスタッド・ド・フランスは8万を超える大観衆。視聴率も40%を超え、フランス人の関心の高さを証明しました。「Le Grand Chelem=全勝優勝」の期待も膨らみますが、これからスコットランド、ウェールズと敵地での試合がつづきます。チョンボすることでは世界一のフランス人だけに、まだまだ油断は禁物です。
ちなみに他はというと、ウェールズがホームでスコットランドを「20-17」で振り切りました。気になったのは、スコットランドの反則の多さ。ラッセルの故意のノックオンでのイエローカードが勝敗の分かれ目になりましたね。イングランドはローマに乗り込んで、イタリア相手に「33-0」の完封ゲーム。期待の若手スミスがMVPに選ばれています。
執筆者 ムッシュF
ワールドカップ2023
【フランス開催】トゥールーズで乾杯しよう!

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