· 

シックスネーションズ(5)「最終週・フランス対イングランドは、横綱相撲を見せ、遂に12年ぶりグランドスラム達成」

 

シックスネーションズ最終週。

フランスが全勝優勝(グランドスラム)をかけての永遠のライバル・イングランドとの一戦。

 

膠着状態の続いた後半。キャプテン・デュポンの炸裂するランからのトライで突き放し、終わってみれば、「25-13」と差をつけて、念願のトロフィーを手にしました。

 

Le Crunch」と呼ばれ116年にわたるライバル対戦は、首脳陣の舌戦が常に話題になります。イングランド監督のエディさんが「デュポンのプレーは、3時間以上映像をチェックして丸裸にした」と不敵な笑みを浮かべれば、かたやフランス監督・ガルティエさんが「ようやく、グランドスラムは見えてきた」と余裕綽綽で答えます。否が応でも、両国マスコミとファンのボルテージが上がっていきます。

 

スタッツを見る限り、ボールも陣地も支配率はフランスが下回りましたが、ディフェンスで奮闘しました。中でもアルドリット、クロスの第三列は献身的なタックルで、相手攻撃を食い止めました。また今大会はやや目立たなかったスタンドオフ・ヌタマックがキックやラン、パスで相手を翻弄。二つ目のトライにも貢献しました。

 

イングランドサイドは、人気急上昇中のスミスと、ベテラン・ヤングスのハーフ団の出来が今一つ。フォワード・ゲンジやバックス・スチュワードがキレのいいランでディフェンスを切り裂いても、二人の判断ミスで数少ないチャンスを逸しました。若手を重用していたのに、ベテランシフトのメンバーに変更したエディさんが、策に溺れた格好です。

 

結果、フランスは念願の全勝優勝を飾り、世界ランキングでもニュージーランドを上回り、二位に浮上。名実ともに、来年ワールドカップ優勝の有力候補に名乗り出た格好です。試合後、涙を浮かべるキャプテン・デュポンの姿を見て、フランス・ラグビーファンの期待が、どれほどのプレッシャーだったのかと思うと、ムッシュはもらい泣きしてしまいました。

 

これに先立つ他の試合では、イタリアが敵地カーディフでウェールズに「21-22」で勝利する大金星。新鋭カプオッツオが逆転サヨナラトライで、6ネーションズの連敗を36で止めました。またアイルランドは地元でスコットランドに「26-5」とボーナスポイント付の勝利を収めて、首位フランスにプレッシャーを与えましたが、結局は及びませんでした。

 

 

                    執筆者 ムッシュF

 

ワールドカップ2023

【フランス開催】トゥールーズで乾杯しよう!