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コロナで大打撃?!BISOU ビズ文化

まさか、コロナ禍が2年も続くとは、、、。フランス生活で一番の変化は、フランス人のマスク着用が定着してきたことと同時に、BISOUビズをしなくなったこと。😢

 

BISOUビズてなぁに?!てことになりますね。

 

コロナ前には、初対面でも友達の紹介で知り合ったとか、招待された先の食事会ではじめて一緒にご飯を食べるとか、それでもBISOUといって、挨拶がわりに頬に軽く“チュッ”をするのがフランス生活の日常風景でした。

 

知らない人ともBISOUをするくらいですから、知り合いや毎日の学校、会社でもBISOUの連発。これは儀式をこえて、義務?!といえるくらいBISOUの存在はフランス日常生活では大変大きいものでした。

 

"チュッ”の回数はフランスの地方によって、回数が異なり、私が住んでいるトゥールーズでは両頬つまり、2回の"チュッ”。これが場所によっては、3回だとか4回だとか。。。。2回でストップしたら、”あら、私の住んでいる地域では3回よ。”😅 

 

欧米諸国、ハグをしたりする国もありますが、フランスはこのBISOUが挨拶変わり。往々にしてスキンシップの少ない日本で生まれ育った日本人が、色々な理由でフランス生活を始める時のたくさんある衝撃のひとつは、たぶんこのBISOUであったのではないかと思います。

 

そのBISOUが今(2022年2月時点)日常生活からほぼ消えてしまいました。理由はもちろんコロナ。コロナ以来、フランスでもソーシャルディスタンス、マスク着用義務、お店に入ると手消毒などいままでのフランス生活では想像できない状況へ変化しました。屋外のマスクが着用義務でなくなった今でさえ、通りを注意して観察するとたくさんのフランス人が自らマスクをしているではないですか!

 

コロナ発生からほぼ2年、フランスではビズをすることは”危険?!となってしまったのです。悲しい、そして、複雑な気持ちです。😞

 

2年前、誰でも彼でも簡単にBISOUをしていた”良き時代?” アペロや食事会にいけば10人くらいの参加は平均的で、つまりその10人にSALUT(サルー カジュアルな挨拶)といいながらBISOUをしていたのです。

 

つまり1人にたいして、2回BISOU,つまり20回頬にBISOU。そして、帰る際には、また同じ儀式。。。。実は、なかば”ああああー面倒臭い” 😅というのが本音でもありました。(秘密っ)それが今では毎日の生活のなかでBISOUをすることは皆無。

 

かなりリベラルな考え方のフランス人で長いつきあいの相手なら時々BISOUをするチャンスがありますが、これは稀なケースです。今やBISOUができる機会に恵まれると、”ああー2年前はよい時代だったんだなあ”ノスタルジーです。

 

以前は、フランス人もお気楽に、”コロナが終わったら、またBISOUが再開するよ”といっていましたが、今後どうなるか。長期的に観察したいと思います。😷

 

執筆者 田所

 

APF France Monde Société 引用
APF France Monde Société 引用