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大注目フランス大統領選挙2022

 ”政治の話はタブー”というのは今の時代にはそぐわなくなりました。少なくともフランスでは。。。😊

 現在フランス大統領選挙真っ只中のフランス。国民直接投票。世界の大国アメリカ大統領選挙が世界中から大注目を浴びるように、フランスも同様、地盤が揺らいでいるヨーロッパ連合EUの行方にも関わるフランス大統領のイデオロギーに世界中から視線が注がれます。コロナなウクライナ問題と、世界中が共有する歴史的な大問題が続く中、投票権をもつフランス人だけでなくヨーロッパ隣国も”ドキドキ、ハラハラ”状態が続いています。

 フランス大統領選挙は2回投票制で、1回目は日曜日投票で前候補者から上位の2名が選ばれ、その2週間後の日曜日にこの2名の中から国民投票で大統領が決まるというスタイルです。

 今年2022年の大統領選挙は、12人の候補者がありました。特に上位3位が接戦でした。最終的に1位につけたエマニュエル・マクロン、2位、マリーン・ルペン。来週末の週末には、この2人の決戦となります。

 それにしても敗北となったものの、3位につけた、急進左派 ジョンリューク・メランション。敗北者スピーチもただのスピーチではありませんでした。

"Ne votez par pour madame le Pen!" メランションが何回叫んだでしょう。まさに叫びでした。”マダムルペンには投票するな!”痛々しい叫びが伝わってきました。貫禄を越え、魂を感じるメッセージ。今年70歳になったメランション多分今年が最後の大統領選挙候補、彼のフランスへの思い、フランスの将来を憂慮する力強い声。現在、左派が長い間停滞中、分裂化の中、左派を代表する力強く、痛々しい訴えは響き渡りました。

 コロナ渦で二極分化が決定的となったフランス人。今回の1回目投票ではそれが証明されたような結果になったと思います。来週4月24日日曜日までフランスはほぼ麻痺状態で、フランス大統領選挙最終結果を迎えることになります。

 お茶の間フランス人の会話も目下大統領選挙に触れない日がありません。日本にはない、大統領選国民直接選挙。そんなフランスでも無投票率は確実に上がっているようで、今回の第一回投票では26パーセントを記録しています。最終結果までフランス人を中心に世界のハラハラドキドキは続きます。

 

執筆者 田所

大注目フランス大統領選挙2022年
大注目フランス大統領選挙2022年