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日本人のフランス食生活 【フランスで何食べてる?!】

 約5週間の日本滞在。食欲の秋ならぬ、食の美味しい5月の日本滞在。お恥ずかしながら、とにかく”食べ尽くした”滞在となりました。もちろん和食を。。。これは帰国の度、毎度のこと。

 

 日本帰国中は”フランスの食事”が恋しくないのです。もっとも、根っから和食派なのですが、5週間一度も"ああ〜フロマージュが食べたいぃぃ。”とか”ああ〜フォアグラが懐かしいぃぃ”とかありません。

 

 日本にいてこんな食生活をしていると、自分でも”フランスにいるとき何をたべてたっけ?”友人も”フランスではいったいどんな食事をしてるの?”

羊羹と新茶をいただきながら、”はて?”と考えても想像力が湧き立たない。

 

 日本を去る前、”フランスに帰ったら今度こそ、フランスの食生活に適応できず、当分うつ状態になるかもしれない。。。”

 

 フランス行きのフライトの中でも、機内食を拒否し、最後の最後まで空港のコンビニで買い持ち込みをした、”いくらおにぎり”や、”おかき”をドイツ産ビールと一緒に未練がましく食べるありさま。(今回のフライトはルフトハンザ航空、ドイツビールはおすすめです。😉)

 

 14時間のフライト4時間のトランジットを経てやっと着いたフランス。翌朝早速マルシェに行く。”そうだシェーブルの季節だ!”

 

 フロマージュ屋ではたくさんの種類のヤギのチーズが店頭にピカピカに並んでいます。その姿が眩しいくらいです。“あ〜これも美味しそう、あれも美味しそう。” ちなみに、フロマージュにだって季節があります。野菜と一緒。野菜こそ今はハウス野菜があるので、年間通じてみかける野菜がたくさんありますが、フロマージュ農家生産のフロマージュはそうはいきません。

 

 牧草の緑が茂る頃、新緑の春過ぎ頃からヤギ(シェーブル)のフロマージュが店頭にではじめます。出始め頃はまだまだ”フレッシュ”で味も奥は深くありませんが、それでも、”ああ、とうとうヤギのフロマージュの季節よね〜”😍 

 

 フレッシュフロマージュはサラダやトーストと一緒に食べたり。フレッシュゆえに、この時期にしか食べられない!

 

 フロマージュにあうパンも買わなきゃ。いつも購入するパン屋も決まっているので、フロマージュ屋の次はパン屋へ直行。香ばしいパンの香り。”ああ〜この香り。これよこれ、フランスの香りよ〜💖”。

 

 フロマージュにあう田舎パンだけを購入するつもりが、店頭に並ぶ、形や大きさが大胆に違う、積み上げられたフランスのクロワッサンを見ると、”久しぶりね〜。クロワッサンちゃん〜。”と語ってみたり。

 

 パン屋の販売員は、朝8時にサングラスをかけて、パンに話しかける怪しいアジア人をみてひきぎみ🤣

 

 家に帰って、早速クロワッサンを口にいれると、

”なにこれ、美味しい! 😍”

 

 フランス生活が長くなり、いまでこそ、クロワッサンは毎日食べるものではないけど、5週間ぶりのそれがとにかく新鮮に美味しい。そして、その味は、日本のとはあきらかに違う。フランスでしか食べれない味。

 

 ということで、フランスに入国した瞬間、フランスの食生活に即適応している自分が怖い。次回の帰国まで当分本物の和食とはお別れです〜。

 

 今夜は早速フランス人の家で100%フランス料理の食事会予定。

 

 海外生活、適応性は必須条件です。😉

 

執筆者 田所

 

マルシェ シェーブル(やぎ)フロマージュ
マルシェ シェーブル(やぎ)フロマージュ