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フランスの大晦日

 フランス語で日本の「大晦日」を Le réveillon レヴェイヨンといいます。 もっと厳密にいうと、「Le réveillon de la Saint-Sylvestre」。

 

 フランスのカレンダーには、日本の「六曜」表示(吉日、友引、、、、)があるように毎日、聖書にゆかりのある聖人の名前が日付の隣に記載されています。

 

 またフランスの祝祭日は基本的にキリスト教儀式と関係していて、キリスト教において最も重要な「復活祭」を基準にしています。復活祭の日はその年の春分の日以降の満月の日の次の日曜日と決まっています。

 

 この法則を知らずにいると、毎年「えっ、イースターは4月じゃないの?」「今年は3月?!」カレンダーパニックに陥りがちです。

 

 大晦日の話に戻りますが、フランスではこの日は、ほとんど友人たちと食事会をしたりパーティーをしたりというお祭りの日になります。

ノエルは家族との時間、大晦日は友人との時間というわけです。

またこの日の約束は、かなり前から「友達確保」「人数調整」「場所確保」。夏休みが終わるころには、ノエル、大晦日の準備にはじまるフランス人。祝日やバカンスに関わる準備周到さお見事!

 

 少人数でレストランディナーをしたり、家に夕食に招待したり、または大人数でパーティをしたり、いずれにしても大晦日は24時にシャンペンを一緒に飲み、新しい年を迎えるというのが典型的なフランススタイル。

 

 グルメなマダム達は、生牡蠣、フォアグラでアペリティフをして食事。レストランは特別大晦日メニューを用意して大賑わい。若い学生はビールとスーパーで買ってきたもちよりの豚肉加工食品、ポテトチップス。大晦日のフランスならでは風景。

 

 年配マダムでも、若者でも変わらないのが、24時の”乾杯”から再び飲み続ける、しゃべり続ける。フランス人は老若男女とにかくタフ!

 

 長いフランス生活の中である時気がついたこと。

フランス人の間で、あまり「新年の抱負」を聞いたことがありません。😅 アメリカやイギリスに住んでいると必ず聞く、「New years resolution」 日本式で「新年の抱負」。

 

 「今年の新年の抱負はね。。」とそれが継続しなくても、達成しなくてもとりあえず、元旦の日に、お寺の前で祈願してみたり、自分の心の中で掲げてみたり、新しい年を迎えることでそれぞれ新しい気持ち。

新しい年を迎えることで「リフレッシュ」というのが、どうもフランス人にはないようなのは、毎日シャワーを浴びたり、お風呂にはいることで「リフレッシュ」を求めないことと通じるような気がするのは考えすぎ、、?🤣

これも国民性というでまとめましょう。😁

 

2023年誰にも健康で明るい年になりますことを願います。

今年もどうぞよろしくお願いします。😊