【Vous êtes Japonaise? 】あなたは日本人ですか?
来年はいよいよ在仏20年となりますが、最近ますますどこかに出かけると毎日といっていいほど、この質問があります。
そのおかげで在仏20年という歴史を自分で感じながら「歳をとったな〜。」とうなだれているところを、なぜかこの質問でまだ「フランスの初心者」という初々しさを感じさせてくれるのです。。。自分が日本人であるということの誇りを感じさせてくれる嬉しい質問。
フランスでの日本人気は止まりを知らない感です。
昨日、住所変更手続きのために行った銀行の窓口で。
「Bonjour. 住所変更をしたいのですが。」
「身分証明書をお持ちですか?」
「Oui, Voila.」と滞在許可書を差し出すと、
私の苗字をたどたどしく発音しながら
【Vous êtes Japonaise? 】
「Oui, madame.」
その後延々と窓口銀行員のマダムの「私の日本自慢」がはじまります。
【私はね、日本の化粧品しか使わないのよ。えへん】
「へえ、で、どこで手にいれてるの?」
【パリよ】
「へえ、で、どこのメーカ?資ホシ堂?」
【いやあれは Le Haut de gamme (高級品)だからちょっと手が届かないのよ。私が使っているのは、、えええっと、ちょっとド忘れして。。。】
【あっ、思い出した!はだ研究(ラボ)よ!】
ここは銀行の窓口。
カウンターから乗り出して、マダムの肌をよくみながら
「そういえば、あなたの肌、一般的なフランス人マダムからしたらかなり綺麗よね。きめが細かいというか。。」
まるで虫眼鏡でも持って観察するようにマダムの肌をみいる私に
【私は50歳なのよ、悪くないでしょ〜。】
年齢を聞いてもないのに自分から告白し、その後、延々と30代の時から続けている日本製の基礎化粧品そして、日焼け対策で肌が焼けないように手袋をしたり、帽子を被ったりしていると話す。日本のちょっとした習慣がどんなに素晴らしいか延々と褒めてくれるマダム。最後に「ありがとうございました。」と自分の知っている日本語を披露してくれました。
私のほうは茶褐色な自分の肌を見ながら、いったいどっちがフランス人で日本人なんだか。。。😅
そして連日、今日は電話口でのことです。
EDFフランス電力会社に現在の契約の内容を変更するために電話。
電話口に出たのは再び女性。
電力会社との契約書内容を伝えながら、私の日本姓にたどり着いたところで、
【Vous êtes Japonaise? 】
「Oui, madame.」
今度は私のほうが炸裂して、毎日毎日、店頭でもレストランでもこうやって電話口でも、私が日本人であるとわかると、みなさんなんらかな形で日本や日本人とかかわっていたり、日本ファンであったり、すごいのよ!
と興奮して伝えると。
マダムの場合はタヒチに家族が住んでいて、そこでたくさんの日本人旅行者と知り合った過去があり、とマダムの家族の話へと発展。。。マダムいわく日本には美しい文化があり、フランス人はそれを尊敬しているとのこと。
こちらのマダムも、電気契約内容変更後、最後に 「いただきます。」と自分の知っている日本語を披露してくれました。。。
とにかく多くのフランス人が、日本や日本人に対して何らかの好印象をもっているとか憧れているとかというの、なんとも有難いことで、嬉しいことです。
たくさんの素晴らしい文化のある日本、いつまでもこんなふうに思われる国でいて欲しいと思いながらフランス生活が続いています。