とうとうフランスのフランス料理店でもお箸 、バゲットBaguettes がでてくるようになりました。
ところで、お箸はフランス語でバゲットBaguettes といいます。あのフランスパンのバゲットBaguettesの綴りと全く同じ、バゲッド Baguettes
そういえば、どちらも棒状で大きさは違ってもスタイルは似ている。。
フランスでの和食ブームは止むところがありません。先日田舎のフランス料理レストランにいきました。
メニューに「DONBURI」どんぶり? フランスでは地方都市にもラーメン屋があったり日本料理店があったりしますので確かにそんな場所でDONBURIメニューがでてきても当然といえば当然。
今回行ったレストランはピレネー山脈の山の中の小さな村にある正統派フランス料理店。レストランに入る前に店の壁に飾られているメニューをみると「DONBURI」と書いてあります。大好きな子羊やフィレミニヨンがメニューに列記されてあるにもかかわらず、フランス料理を食べにきたはずなのに、意思の弱い私はついつい、サーバーの女性が
Avez vous choisi? 「お決まりですか?」と聞いてくると
DONBURI と注文をしていました。笑
どんなにがんばってフランスに住んでもしょせんは日本人。レストランに入る前に脳裏を子羊彷徨っていましたが、それはもう過去のこと。DONBURIという文字を見た途端 お米がたべたくなった。。。
隣の席で食べているフランス人だって、DONBURIをしかも、バゲットBaguettes、お箸で食べているのです。
私のところにDOMBURIが出てきた時には、なぜかナイフ&フォークが並べられたので、
Puis -je avoir des baguettes? お箸を用意していただけますか?
Bien sûr もちろんです。
しつこい私は、
Ce n'est pas une baguette de pain.
パンのバゲットではないはよ〜笑
と付け足すと
感じのよいサーバー係の女性はもちろんよといった感じの顔をしてその後お箸を持ってきてくれました。
天邪鬼な私、粘着性の少ないフランスのお米をお箸で食べるのが難しい。。。結局お箸は使わずフォークで食べる始末。なんて嫌な客!
写真はレストランを出る時に気がつき、あまりにも面白いシーンだと思い撮影しました。写真よくみてくださいね。パンのバゲットが目立つのですが、左のすみに静かに佇んでいるお箸のバゲット。
パンのバゲットがパン屑と一緒に無造作に転がっている普通のフランスの風景の側に、お箸のバゲットがあるではないですか! 面白くて写真を撮っているとシェフがでてきて、キッチンも撮影していいんだよ。と親切にいってくれましたが、
”いいえ、面白いのはバゲットと箸のマリアージュですから〜”
シェフは苦笑い。😅
シェフは日本にはまだいったことがなく、来年は絶対に行くんだとかいっていました。とにかく日本食ブーム、ますます過激なフランス事情でした。